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バブル
- 2009.07.15 Wednesday
- -
- 21:05
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- -
- by 田舎を愛す料理人
以前から不思議に感じていたことがありました。
同じ料理人の方たちと話していると感じる大人の壁。
それはだいたい私より10歳くらい先輩のかた、年で言うと50前後の方との会話でのことです。
先行きの不安なこの経済状況の中でも何かおおらかで悟ったようなポジティブな考えの方に出会うことが多い気がしてました。
私はどちらかと言うと決して楽天的な人間ではありません。
ネガティブというかこのままではだめだ、まだまだがんばらなければと、自分で自分を追い込むストイックがたの人間だと思います。
自分と他人を比べてへこむこともよくあります。
この差は何だろう?
単純に年の差なのか、人間的な器の問題なのか?
自分が後10年年をとったときに先輩方のようにおおらかに物事を考えることが出来るのか疑問です。
単なる性格の違いと言われればそれで終わりですが・・・・
先日そのことを先輩のシェフの方と話していたらなるほどと言う意見をいただきました。
それが
バブルです。
そのかたいわく、毎日客が押し寄せて寝る間もないくらい働いて、その分お金も頂いてなおかつ、寝る間を惜しんで遊んでいた時代。
今思うと信じられないけれどその時代をすごして得た達成感や経験が僕らとの違いではないのかなということでした。
なるほど。 納得でした。
バブルがはじけてから働き出した私は、寝る間もないくらい働いたこともありますし、若いときは寝ずに遊んだこともあります。
けど、先輩方が体感した人生の絶頂期みたいな感覚や評価は当然のようにありません。
この違いか。
ただ、先輩曰くいいことばかりではなく、それを経験してない私たちの世代は厳しい時代に働き出したからこそ日々こつこつと小さなことを積み上げていくことがあたり前だと言うことが身についているんだよ ・・・・
少し救われたがないものねだりで 一度でいいから経験してみたい バブル と思う今日この頃でした。
杖立の味 お椀 天の川煮麺 鰻白焼き 冬瓜 短冊 星おくら 香り梅
同じ料理人の方たちと話していると感じる大人の壁。
それはだいたい私より10歳くらい先輩のかた、年で言うと50前後の方との会話でのことです。
先行きの不安なこの経済状況の中でも何かおおらかで悟ったようなポジティブな考えの方に出会うことが多い気がしてました。
私はどちらかと言うと決して楽天的な人間ではありません。
ネガティブというかこのままではだめだ、まだまだがんばらなければと、自分で自分を追い込むストイックがたの人間だと思います。
自分と他人を比べてへこむこともよくあります。
この差は何だろう?
単純に年の差なのか、人間的な器の問題なのか?
自分が後10年年をとったときに先輩方のようにおおらかに物事を考えることが出来るのか疑問です。
単なる性格の違いと言われればそれで終わりですが・・・・
先日そのことを先輩のシェフの方と話していたらなるほどと言う意見をいただきました。
それが
バブルです。
そのかたいわく、毎日客が押し寄せて寝る間もないくらい働いて、その分お金も頂いてなおかつ、寝る間を惜しんで遊んでいた時代。
今思うと信じられないけれどその時代をすごして得た達成感や経験が僕らとの違いではないのかなということでした。
なるほど。 納得でした。
バブルがはじけてから働き出した私は、寝る間もないくらい働いたこともありますし、若いときは寝ずに遊んだこともあります。
けど、先輩方が体感した人生の絶頂期みたいな感覚や評価は当然のようにありません。
この違いか。
ただ、先輩曰くいいことばかりではなく、それを経験してない私たちの世代は厳しい時代に働き出したからこそ日々こつこつと小さなことを積み上げていくことがあたり前だと言うことが身についているんだよ ・・・・
少し救われたがないものねだりで 一度でいいから経験してみたい バブル と思う今日この頃でした。
杖立の味 お椀 天の川煮麺 鰻白焼き 冬瓜 短冊 星おくら 香り梅
旅館料理
- 2009.07.06 Monday
- -
- 20:56
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- by 田舎を愛す料理人
先日 古い雑誌のですが料理評論家の方の記事で「温泉旅館にうまいものなし」
と言う記事を読みました。
耳の痛い話です。
私も料理屋での修行時によく兄さん(先輩)に雑な仕事やへまをすると「そんな温泉旅館みたいな仕事をしやがってやりなおせ」としかられた思い出があります。
温泉旅館の息子の私にとってそれはダブルパンチでこたえた記憶があります。
私のような若輩者が言うのもおこがましいのですが、私は温泉旅館の料理と料亭やレストランの料理は別のものだと思っております。
わざわざ都会からこんな田舎に来てくれる方に私はここでしか味わえないものを出来るだけ食べていただきたい。
この土地で取れるもの、この土地の調理法、つまり郷土料理です。
都会の料亭やレストランでは日本中いや世界各所から素材を集めて美味しい一皿を作り上げますが私たちの一皿はおいしいだけではだめだと思っています。
そこにその土地の風土や文化流れている空気を一皿に表現できるようなお料理それが私の理想です。
あくまで理想です。 まだまだ修行が足りません。 そんな料理を作りたい。
そう思う一方で正直『旅館料理にうまいものなし』と言う言葉あながち間違いではないのも悲しいことに事実です。
毎日多くの競争相手のなか日々精進している都会のレストランや料理屋の調理師に比べ、私の知る温泉旅館の調理師の技術、それから精神面が劣ると言うのも事実です。
郷土料理の意味を履き違え昔と変わらぬ雑な仕事を続けていけばこの業界は廃れるのではとも思います。
郷土料理もただ昔のまま続けるだけではなく日々新しい文化が生まれてきます。
素材も新しいものを生産者は作ってくれます。
昨今 泊食分離 という言葉もよく聞きます。
このままでは温泉旅館は温泉に入るだけで食事をする意味さえなくなっていきます。
郷土の料理をまもりつつこの業界全体の意識と技術のレベルアップをしなければ温泉に浸かり美味しいお料理を食べ、快適にお休みになると言う 温泉旅館文化自体がなくなる日が来るかもしれません。
温泉旅館の料理人 先の『温泉旅館にうまいものなし』 叱咤激励と紳士に受け止めて努力精進です。
杖立の味 お造り 杖立川鮎の洗い 肥後馬刺し 骨せんべい
と言う記事を読みました。
耳の痛い話です。
私も料理屋での修行時によく兄さん(先輩)に雑な仕事やへまをすると「そんな温泉旅館みたいな仕事をしやがってやりなおせ」としかられた思い出があります。
温泉旅館の息子の私にとってそれはダブルパンチでこたえた記憶があります。
私のような若輩者が言うのもおこがましいのですが、私は温泉旅館の料理と料亭やレストランの料理は別のものだと思っております。
わざわざ都会からこんな田舎に来てくれる方に私はここでしか味わえないものを出来るだけ食べていただきたい。
この土地で取れるもの、この土地の調理法、つまり郷土料理です。
都会の料亭やレストランでは日本中いや世界各所から素材を集めて美味しい一皿を作り上げますが私たちの一皿はおいしいだけではだめだと思っています。
そこにその土地の風土や文化流れている空気を一皿に表現できるようなお料理それが私の理想です。
あくまで理想です。 まだまだ修行が足りません。 そんな料理を作りたい。
そう思う一方で正直『旅館料理にうまいものなし』と言う言葉あながち間違いではないのも悲しいことに事実です。
毎日多くの競争相手のなか日々精進している都会のレストランや料理屋の調理師に比べ、私の知る温泉旅館の調理師の技術、それから精神面が劣ると言うのも事実です。
郷土料理の意味を履き違え昔と変わらぬ雑な仕事を続けていけばこの業界は廃れるのではとも思います。
郷土料理もただ昔のまま続けるだけではなく日々新しい文化が生まれてきます。
素材も新しいものを生産者は作ってくれます。
昨今 泊食分離 という言葉もよく聞きます。
このままでは温泉旅館は温泉に入るだけで食事をする意味さえなくなっていきます。
郷土の料理をまもりつつこの業界全体の意識と技術のレベルアップをしなければ温泉に浸かり美味しいお料理を食べ、快適にお休みになると言う 温泉旅館文化自体がなくなる日が来るかもしれません。
温泉旅館の料理人 先の『温泉旅館にうまいものなし』 叱咤激励と紳士に受け止めて努力精進です。
杖立の味 お造り 杖立川鮎の洗い 肥後馬刺し 骨せんべい
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